「渡辺護 はじまりから、最後のおくりもの」 渡辺護監督デビュー作『あばずれ』、『(秘)湯の町 夜のひとで』、『色道四十八手 たからぶね』、渡辺護自伝的ドキュメンタリー第一部・第二部を上映!(神戸映画資料館・11月29日(土)~12月9日(火))

by TAKARABUNE

フィルムはもう残っていないと思われていた渡辺護の監督デビュー作『あばずれ』(65)の短縮版16mmプリントが今年2014年に発見され、神戸映画資料館で上映されます。

スケジュールは次のとおりです。

11月29日(土)~11月30日(日)
渡辺護自伝的ドキュメンタリー第一部・第二部
第一部『糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護』(11年・122分)
第二部『つわものどもが遊びのあと 渡辺護が語るピンク映画史』(12年・138分)

『糸の切れた凧』:13:30~
『つわものどもが遊びのあと』:15:50~

12月5日(金)~7日(日)
渡辺護の監督デビュー作『あばずれ』上映!
『あばずれ』(65)
モノクロ/スコープ/16mm短縮版(60分)
製作:斉藤邦唯、監督:渡辺護、脚本:吉田貴彰(吉田義昭)、撮影:生田洋(竹野治夫)、照明:村井徹二(村瀬栄一)、編集:宮田二三夫、音楽:小松谷実、録音:杉崎喬
出演:飛鳥公子、左京未知子、黒木純一郎、千田啓介、天野良一

『あばずれ』について(井川耕一郎)
1965年、渡辺護は『あばずれ』を撮って監督デビューする。16才の立子(飛鳥公子)は、父・剛造を死に追いやり、全財産を奪った後妻・文枝(左京未知子)に復讐を誓って家を出る……。少女の復讐譚は、少年時代に見て感動した監督・衣笠貞之助、脚本・伊藤大輔『雪之丞変化』(35)に触発されたものだった。渡辺のデビュー作は自身の映画体験の原点に遡るものであったのだ。
その後、渡辺は『あばずれ』を二度リメイクしている。『少女縄化粧』(79)と『変態SEX 私とろける』(80)。年に12本以上撮っていた売れっ子監督時代に、なぜリメイクを考えたのだろうか。忙しさの中で何かを見失いそうになっている自分に危機を感じてのことだろうか。
『糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護』(11)の撮影中に探りたかったのは、渡辺さんの中で『あばずれ』が持つ意味だった。渡辺さんは「下手くそな演出だから、見直したくない」と言う一方で、こうも言っていた。「一生懸命、一カットずつ真剣にこだわって撮ってる。逆にそれ、今やったらできないってことがあったりするんだよ」。渡辺さんの言葉は矛盾している。だが、矛盾しているということは、渡辺さんの中で『あばずれ』が遠い過去ではなく、常に生々しい現在であったということだ。2013年に渡辺さんは亡くなった。だが、2014年、『あばずれ』の16mmプリントが発見された。渡辺さんの現在が甦ったのだ。私はその奇跡を何としても見てみたい。

12月5日(金)
13:00 『色道四十八手 たからぶね』
14:30 『あばずれ』
15:50 『(秘)湯の町 夜のひとで』
17:20 『色道四十八手 たからぶね』

12月6日(土)
13:00 『色道四十八手 たからぶね』
14:30 『あばずれ』
15:40 トーク:井川耕一郎(『色道四十八手 たからぶね』、渡辺護自伝的ドキュメンタリー監督)、北岡稔美さん(渡辺護自伝的ドキュメンタリー製作・編集)
16:10 『(秘)湯の街 夜のひとで』
17:40 『色道四十八手 たからぶね』

12月7日(日)
13:00 『色道四十八手 たからぶね』
14:30 『あばずれ』
15:40 トーク:井川耕一郎監督、北岡稔美さん
16:10 『(秘)湯の街 夜のひとで』
17:40 『色道四十八手 たからぶね』

12月8日(月)
19:00 『色道四十八手 たからぶね』

12月9日(火)
19:00 『色道四十八手 たからぶね』

料金:一般1300円、学生・シニア1200円、会員1000円、会員学生・シニア900円
*当日2本目は200円引き *招待券のご利用不可

詳しくは神戸映画資料館HPをご覧ください。